児島のエース・茅原が、70周年の
メモリアル大会で地元周年タイトル獲得へ!

野白由貴子 ●『デイリースポーツ』

 「GⅠ児島キングカップ」のタイトルは、岡山支部の前にそびえ立つ高い山だ。37周年・黒明良光氏、38周年・林貢氏による連覇の後、地元から優勝者を出すことができなかった歴史がある。

 ようやく頂上へ到達したのが62周年の川崎智幸。67周年では吉田拡郎(岡山)が地元周年覇者に名を連ねた。他地区の周年を何度も制している茅原悠紀(岡山)も、あと一歩のところでVを逃している。地元エースとして、70周年のメモリアル大会で地元GⅠ初制覇を目指す。勢いを取り戻した山口達也(岡山)、キレの鋭さに粘り強さが増した立間充宏(岡山)の活躍にも期待が集まる。

 遠征陣では58周年で捲りV、68周年は新プロペラを仕上げて優勝した菊地孝平(静岡)がV筆頭候補。水の合う児島周年V3を狙う。服部幸男(静岡)は41周年、64周年と長期スパンでV2。当地SG優勝実績を持つ田村隆信(徳島)、桐生順平(埼玉)、8月の浜名湖メモリアルでSG覇者となった片岡雅裕(香川)も当地好相性だ。メモリアル優勝戦でFを切った白井英治(山口)と新田雄史(三重)は期末を控えてどこまでS勝負できるかがカギとなる

 児島周年は、昨年の佐藤翼のようにGⅠ初Vを勝ち取る選手も多く、55周年の前本泰和から56、57周年は3年連続でGⅠ初V。60周年の深井利寿も児島で初めてGⅠを制した。モーター次第では、若手の吉川貴仁(三重)や女子の守屋美穂(岡山)らにも活躍のチャンスは十分ある。