2021年10月に、大ケガによる約1年2カ月にも及ぶ休みから実戦に復帰してきた。SGにも復帰し、今年の東海地区選手権で優出と完全復活に近い。スピード溢れるターンが魅力だ。復帰後には当地で平尾崇典を破っての優勝がある。

7月からA1級に復帰する。平常心をモットーにしているが、レースはいつも熱い。3コースカドからの攻撃を始め、接戦で見せる勝利への執念もすごい。SG初優勝の当地なら力も入るのは仕方なし。

4月の宮島周年は優勝戦1号艇と優勝のチャンスだったが荒天のため中止になり、幻のGⅠ優勝となった。しかし、気落ちすることなく平和島GⅡモーターボート大賞で優出とリズムはいい。モーター出しのレベルが高い。

昨年の宮島モーターボート大賞でGⅡ初優勝を果たした。コースを問わずスピード戦で勝ち上がる。SGの優出経験もあり、地元の壱岐には後援会もあるという。当地前回の2024年GⅡモーターボート大賞で準優勝戦に進出した経験を持つ。

準地元戦に加えて水面状況も似ている。当地では2022年の混合戦で男子5選手を相手にインから速攻で優勝、2024年のGⅢオールレディースは優出4着と結果を残している。差しが増える近況だが、ここ一番に強い。

ピットアウトの瞬間に右足を跳ね上げるスタイルに好感度が上がる。勝利への全力投球の熱き思いが伝わってくる。4コースのカドが手に入れば攻撃姿勢を崩さない。もちろん強気のスタートでまくる。

今年に入って近畿地区選手権で優出4着、桐生PGⅠマスターズチャンピオンで優出5着と好調だ。まくりにこだわる走りから自在に攻めるスタイルに変えてから安定度が増してきた。当地はSG、GⅠで3連続して準優勝戦に進出した経験がある。

最近は枠番主張のコース取りが増えている。しかし、1着へのこだわりは変わっていない。イン速攻は中枠からのまくりで1着だけが突出している。

攻める気持ちが強い。モーターの部品交換も多い。勝ちたい気持ちが前面に出てくるタイプだ。GⅠ、SGでの優出があるのに、優勝がないのが不思議なくらい。スタート勝負をかける環境が整えば大仕事の予感。

スタート巧者としてSGでも名前を売ってきた。SG優勝1回、GⅠ優勝4回は、今節出場するメンバーの中では「格上」になる。しかし、スタートを決めても差しに構える傾向で、安定路線へと変更している。